4.

4/10
前へ
/29ページ
次へ
「なんで?」 「おま……最、て……」 「イケよ」  手つきが荒くなった。 「あっ、あ、あ、あ、あ……っっっ!」  どっと、徹の身体から力が抜けた。 「おっと」  膝が折れて床に崩れそうになったのを、和哉が支え込む。 「そんなに良かった?」 「……はぁはぁはぁ」 「でも、まだ始まったばかりだから」 「!?」 「覚悟してネ」  俵のように担がれて、ベッドに放り込まれ……。 「んっ、ん、ん」  覆いかぶさってきた和哉と、深いキスを交わす。 「はぁはぁ」  息は弾みっぱなしで、休む暇がまるでない。 「はぁぁんっっ」  離れた唇が、今度は胸の辺りを吸いつき始めた。  箇所箇所を強く吸われる度に、徹の背中がゾワリと粟立つ。  しかしそれは決して、不快な類のものではなかった。 「また、感じ始めてるね」  見下ろされて、徹は顔を逸(そ)らした。 「桜井、一つ聞いていいか?」 「……な、に」
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

99人が本棚に入れています
本棚に追加