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「なんで?」
「おま……最、て……」
「イケよ」
手つきが荒くなった。
「あっ、あ、あ、あ、あ……っっっ!」
どっと、徹の身体から力が抜けた。
「おっと」
膝が折れて床に崩れそうになったのを、和哉が支え込む。
「そんなに良かった?」
「……はぁはぁはぁ」
「でも、まだ始まったばかりだから」
「!?」
「覚悟してネ」
俵のように担がれて、ベッドに放り込まれ……。
「んっ、ん、ん」
覆いかぶさってきた和哉と、深いキスを交わす。
「はぁはぁ」
息は弾みっぱなしで、休む暇がまるでない。
「はぁぁんっっ」
離れた唇が、今度は胸の辺りを吸いつき始めた。
箇所箇所を強く吸われる度に、徹の背中がゾワリと粟立つ。
しかしそれは決して、不快な類のものではなかった。
「また、感じ始めてるね」
見下ろされて、徹は顔を逸(そ)らした。
「桜井、一つ聞いていいか?」
「……な、に」
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