1.

4/4
前へ
/29ページ
次へ
「ああ、32人だって」 「36人クラスだからほぼ全員か。凄いな」 「……あ、でもあと一人」 「来るのか?」 「うん。そろそろ来るとは聞いたけど」 「誰?」 「池上和――」 「悪い!遅れたっっ」  その時、大きな声と共に、レストランに現れた人物――。 「池上、おっせーよ」 「和哉ーっ、こっちこっち」  場に居る者の視線が、一気にそこへ集中した。 「いやー、仕事終わんなくてさ……」  苦笑いをしながら、数人の輪の中へと入っていく人物、その男の名を、 「……」  池上和哉(いけがみかずや)といった。 .
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

99人が本棚に入れています
本棚に追加