2.

4/4
前へ
/29ページ
次へ
「門脇!」 「な、何っ」 「お前一緒にいて気付かなかったのかよ。桜井こりゃ、熱あるぞ」 「え、ウソ」  あわてて確認しようとする幸信の動作をかわすように、和哉は素早く徹の手を取り、引っ張ると、 「皆ゴメン!二次会俺と桜井パスなっ。コイツ体調悪いみたいだから送ってくわ。じゃ、またな!」  逃げるように、店を出たのだった。  徹の方はというと、何が何だか訳が分からず、ただ引っ張られるままついていくしかなかったのである。 .
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

99人が本棚に入れています
本棚に追加