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「門脇!」
「な、何っ」
「お前一緒にいて気付かなかったのかよ。桜井こりゃ、熱あるぞ」
「え、ウソ」
あわてて確認しようとする幸信の動作をかわすように、和哉は素早く徹の手を取り、引っ張ると、
「皆ゴメン!二次会俺と桜井パスなっ。コイツ体調悪いみたいだから送ってくわ。じゃ、またな!」
逃げるように、店を出たのだった。
徹の方はというと、何が何だか訳が分からず、ただ引っ張られるままついていくしかなかったのである。
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