152人が本棚に入れています
本棚に追加
キーンコーン
授業が終わり次は移動教室。
クラスがざわつく中、数人の男子生徒が私の周りに集まった。
「ねぇ彼氏いんの?」
「メアド教えて!」
「学校終わったら遊ばね?」
いかにもチャラそうな男だった。
大して顔が良い訳でも無い。
正直こんな奴から好かれても嬉しく無い。
ガタン…
「辞めろよ!」
一番前に座っていた男が声を上げた。
顔は普通にカッコイイと思う。その人のおかげで周りの奴達はいなくなった。
「大丈夫ですか?」
彼は私に笑顔で話し掛けて来た。
私が首を縦にふると彼はニッコリ微笑み教室を出た。
「今の奴気をつけた方がいいわ。」
愛が真剣な表情で言った。
最初のコメントを投稿しよう!