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「ただいま~」
家に帰ったって、誰もいない。そんなことわかってる…
お父さんもお母さんもロンドンの大手銀行で働いてるから。
毎月に十分な仕送りを貰っているけど、心が満たされる訳では無い。
「…コンビニでも行こうかな。」
私は制服のまま携帯と財布を入れて家を出た。
まだ春の少し肌寒い風を感じながら、コンビニに着いた。
ホットレモンを買ってその辺をぶらぶらしてたが、何だか学校に行きたくなり、足を運んだ。
「私も部活しようかな…」
校庭では、野球部と陸上部が練習していた。
千瀬も何かしら部活をしたいのだが勉強もスポーツも、余り得意ではない。
グランドでレースピストルが鳴り響く音が聞こえてくる。その中に見た事がある顔があった。
「あれって、蓮池君?」
すると……
「あれ?中宮さん。」
「何してるんですかぁ?」
愛と類が校庭からでてきたのだ。
二人と陸上部の生徒は同じジャージを着ていた。
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