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「この人は中宮千瀬さん。今日転入してきた人です。」
類は千瀬の腕に絡んでにこやかに答えた。
「おお~そうなのか!俺は星和学園の一年、新田 祥(ニッタショウ)だ!」
身長180㎝はあるだろう。物凄い筋肉質な身体でツーブロックにされた角刈り。止めにむちゃくちゃ荒い鼻息を醸し出していた。
もう金輪際関わりたくなかったが……
「中宮も陸上のマネージャーをすればいい!」
角刈りの丸で空気を読めていない発言に月ノ宮姉妹は冷たい視線を送っていた。
「新田さん!千瀬は今日入ったばかりですよぉ!
それに、決めるのは自分なんですからねぇ」
類に正座をさせられている角刈りはシュンとしていて縮こまっていた。
余りにも、その姿が不敏でしかたない。
「あの…角、新田さん?」
千瀬は説教中の角刈りに話し掛けた。
「私なんかでよければ、入ります。どうせ家に帰ってもすることないですし。」
全てを言い終わる前に角刈りは私に抱き着こうとしたが、月ノ宮姉妹のボディーブローによって撃沈された。
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