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カララ~
「あっ!お帰り~中宮さん。」
「どうだった?」
二人の女の子が千瀬に話し掛けて来た。
彼女達は双子の月ノ宮愛と類(ツキノミヤアイ ルイ)
彼女達は一卵性の双子なので、どっちがどっちか解らない。一応、愛が姉である。
でも、見分け方として、ポニーテールが愛で、ツインテールが類である。
二人共、中学生とは思えない程の綺麗な顔立ちをしている。
「まぁちょっとねぇ…」
千瀬は苦笑いをしながら視線を泳がせると、彼女達はやっぱり、という顔をしていた。
当の彼はというと、机に伏せて寝ていた。
「でも、彼とても優しいのよ。」
類は微笑みながら言った。
類達と彼の出会いは小学校からの付き合いで、
彼女達が少4の時に子犬と遊んでいたら、6年生の男子が類から子犬を取り上げた。
愛と類は泣きながら助けようとしたが、男の一人から愛が打たれたのだ。
そこに蓮池が通り掛かりそれに気付いた彼は6年生とケンカ。
相手に蹴られながらも、子犬を守ったそうだ。
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