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明日は大好きな彼とデート
少しでも可愛く想われたい
薄いピンクのマニキュア
左手の爪に丁寧に塗っていく
左手の爪に塗り終わった時
愛しのあの人から電話がきた
『もしもし』
彼『ごめん。明日逢えなくなった』
『そっか…わかった』
彼『ごめんね。ぢゃまたね』
電話を切ってからしばらくして
眠りについた
次の日の朝
マニキュアの塗られていない右手の爪が
彼に逢えないことを告げる
"私…何してるんだろ
逢いたいと想ってたのは私だけなのかな"
そう想っても左手のマニキュアは落とせない
"逢える"
と想っていたあの瞬間は嘘じゃない
そう想いたいから
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