はじまりはじまり

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あのバスケの日から、少し経った土曜日の夜。 タクミはナオに電話をしていた。 「もしー。どおした?」 相変わらずの微妙なテンションなナオである。 「今日暇やろ?」 「あー暇やな。どこ行くん?」 「ナンパー。行きたかったやろ?」 「は?マジ?」 自分から振ったくせに、驚き過ぎである。 「マジマジ!とりあえず11時に24で。」 タクミはノリノリである。レイクですら計画性の大切さを訴えているのに、彼は、ノリ・勢いで生きている。 脳内メーカーもノリと勢いで表示されるにちがいない。 「しゃーねーな、わかったわ。」 「詳しくは24で。じゃあ後でねい」 .
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