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その時、ナオがこんな話題を振ってきた。
「タクミーどっかいいナンパスポットないん？」
とても童貞の発言とは、思えない。
ちなみにこの頃、ナオはキャバクラに、はまっていたのである。
よくバイト先の人に連れて行かれていた。
たまたま、学校帰りの地元の駅で会うと
「この子やばくない？」
「めちゃめちゃ可愛いやん！どこのＡＶ女優なん？」
「何でオススメ女優を紹介しないかんのや！」
「まさか、彼女？」
「違う。キャバ嬢ー」
「は？ついにキャバに、はまりだしたん？」
「バイト先の人らに連れてかれるんてー。でも、この子キャバ初めて働くんて！しかもまだ入ったばっかやで絶対落とすし！まあ、紹介でも待っとれってー」
とても童貞の発言とは思えない。
まるで千人斬りしたチャラ男のような自信だけもっていた。
ただの痛客である。
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