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「あのさァ…
あんまり可愛くないこと言ってると、食っちゃうよ?」
そう言って。
そいつの細い腕をつかんだ。
「……?!」
……………何だコレ…。
そいつの細くて白い腕には、刃物で切ったような跡が何本もあった。
「何、コレ…?」
バッと、またしても手をはらわれる。
「………だから、触んなって言っただろ!
詮索すんじゃねェよッ」
待て…。
さっきから、何か変だって思ってたけど。
「………ごめん。」
「は………?
って、何してんだよ?!」
オレは、奴の服のなかに手を突っ込んであるはずのものを探す。
……………ない。
いくら探してもない。
「お前、男‐…?」
「………そうだよ。」
だから、何その顔?!
もう諦めました的な…!
「オレ、姉の身代わりだから。1ヶ月過ぎたらここ出ていくから、それまで泊めて欲しい。」
身代わり‐‐‐?!?!
つか、男‐‐‐‐?!?!
「えッあ、えぇと…」
「オレの本当の名前は葵。蓮条葵。宜しく、基。」
水城基、18才。
オレの許婚(仮)は……
男でした………😱😱😱
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