第一章

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近くまで寄るたびになんか深刻そうだということが分かる。 本当に鍵をなくしたのだろうか?それとも何か問題が起きたのだろうか? 近くにいる先輩に聞くが一番だな、やっぱ 頭から汗がタラリと垂れる。 厚着はやられたな。 腕で汗をさえぎつつ、先輩を呼ぶ。 「先輩…どうしたのですか?」 雄太も汗を拭きながら言葉を待っている。 「川原が鍵を失してしまってな」 おい!と思わずツッコミをしてしまいそうな返答であった。 まさか自分の予想が当たった事にかなりびっくりした。 当たったことに実は嬉しい。だが現実的には困るよな… 反省します。 「まあそれはいいんだが…… この暑さ、異常じゃねぇか? 川原含めて三人暑さにやられて倒れてしまってな。」 まさか熱中症か…!? やっぱり尋常じゃないみたいだなこの暑さは。 汗が止まらねえ…。 何が起こってるんだ?異常気象にもほどがある! まるで真夏だ。 「このまま部活やってたら誰かが倒れるのは避けられない。今日は部活を休みにする。先生には俺が言っておくからおまえ等は家で休んでくれ。 解散!」 今日から夏対策でもしなきゃな。
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