『深夜の電話ボックス』

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あるところに2人の高校生(A君とB君)がいました。2人は日頃から仲が良く、その日も学校で話題になった町外れにある1台の電話ボックスに2人で行行ってみることにしました。 その電話ボックスは、深夜2:00ちょうどにその電話ボックスから電話を掛けると女性の霊が出るという、いわくつきの場所でした。 そして深夜2時になる5分前、電話ボックスに到着したA君とB君は、どちらが電話を掛けるかでもめていました。 A君「じゃあ、じゃんけんな?」 B君「わかった」 「じゃーんけーん、ホイ!」 そして、A君が自分の家に電話を掛けることになりました。 しかし1人では恐いということで、結局2人で電話ボックスに入ることにしました。 A君が「いくぞ…」と言って、ビビリながらも自宅の番号を慎重に押していきました。番号を押し終わりると、「…プルルルルルルル…プルルルルルルルプルルルルルルル…ガチャ!」と誰かが出ました。A君は母親だと思い、「あ、もしもし…」と言うと、電話の向こうからは女の人の声で、「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」と聞こえてきたのです。となりにいるB君にも聞こえているようです。 母親ではないとすぐに気が付きましたが、A君がなかなか電話を切れないでいると、B君が「なんだよそれ、気持ちわりぃ……早く切っちまえよ」と言うのですが、なぜかA君は電話を切ることができません。
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