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電気屋に入るとパソコンのコーナーに直行した。すると彼は新作のパソコンの前で立ち止まり、少し難しい顔をした。 「僕、このシリーズ大好きなんです、もう新しいのが出てる…」 デジタル商品はどんどん新しい商品が出て、機能も競うように向上していた。 「新しいの買おうかなぁ…でもなぁ…」 腕組みをして考えている。 そして何か閃いたように私に言った。 「係長!いい事思い付きました!!」 突然私の腕をつかみキラキラした目で見つめた。 「係長、別にこだわりは無いんですよね??」 「え…ええ」 「じゃあ、僕のパソコンを係長が買って下さいよ!僕コレが欲しいんで!」 要するに、私に前の型のパソコンを売って、そのお金+で新型のパソコンを購入するつもりらしい。 「僕のパソコンだったら説明もしやすいですし、そんなに古いものでも無いですよ!」 キラキラした目で見つめられると『NO』と言う事は出来ない。 こうやって何人も女の子や得意先の心を掴んで来たのかなぁと少し考えた後、 「じゃあ、そうさせてもらおうかな」 と返事をしてしまった。
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