部屋へ

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彼はすぐに店員を呼び、値段交渉を始めた。 結果2万程安くなっていた。 私はパソコンを買う予定で来ていたので彼からパソコンを買うつもりでお金を支払った。 予想より安く済んだ。 彼氏も居ない、一人暮しの役職の着いた女、お金はどんどん貯まる一方だった。 「じゃあ係長、今日パソコン持って帰りますか??」 私は決めたらすぐに行動しないと気が済まない。 「そうしていい?」 そして彼の家へ向かった。 車内で彼は、パソコンがある事の楽しさをずっと語ってくれた。 「世界が広がりますよ。すごく便利ですよ!」 「でも中原君のパソコン、大切なデータとかどうするの?ブログとか、やってないの?」 「係長ブログ知ってるんですか?」 彼が少し身を乗り出した。 「え…ええ。」 「ブログ面白いですよ。僕は見てるばっかりなんですがね、最近この地域の人がやってるブログがランクインしてて、僕もよく見てるんですよ」 もしかしたら私達のかもしれない…、と思った。 「そうなの?早く見たいわ」 話が流れてほしかった。 「ウチで見ますか?…なんちゃって」 冗談の様に言われて助かったと本当に思った。
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