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私がレイカに会った日だった。
私がちょうどレイカに
『まぁ…とりあえず飲む?』と微笑まれた時だった。
突然ドアが開き、泣きわめいた迷惑な女の子。
それがアイルだった。
当時は揃った前髪とサラサラストレートのロングヘア。
「何か飲ませて下さい!!」
とマスターに叫ぶ様に言った。
マスターは優しく微笑み、おしぼりを渡して、
「ホットミルクなら出せるよ」
と言った。
レイカと顔を見合わせて思わず吹き出した。
「今日は賑やかね」とレイカが呟いてアイルを見つめた。
マスターが出したホットミルクで落ち着いたアイルは一息つくと、私達の方を見て
「なんで私っていつもフラれちゃうんですか!?」
と唐突に聞いてきた。
私とレイカは再び顔を見合わせた。
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