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アイルとレイカには、私に男性経験が無い事は知られている。
もっとも会社では、恋愛相談を受けてばかりいる『アネゴキャラ』な私なのだが…。
「まさかユリが処女とはだれも思わないわよねぇ…」
レイカが私を見ながら言う。
「ってゆーか、信じないよね、ユリが処女なんて」
アイルも、当初は信じていなかった。
「そんな、処女、処女言わないでよ…」
「ユリ、知識だけは人一倍だもんね。」
それは2人と出会ってから余計に知識がついてしまったからだった。
「この間会社でに相談されて困ったわ、彼と体の相性が悪いとか、浮気しちゃった、されちゃった、私には未知の世界なのに。」
「でも、処女なのにラブホに詳しいってどうなの?」
そう、私達は、ラブホテルに詳しい…、いや、『ラブホブログ』なるものをやっていて、アクセス数も多く、ファンも出来ている。
始めて1年半。もう何軒ものホテルへ行った。毎回、このメンバーで。
もちろん私はまだ男性とは行っていない。
行っていない、と言うより、行けていない の方が正しいのだが。
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