出会い

7/12
前へ
/219ページ
次へ
アイルとレイカには、私に男性経験が無い事は知られている。 もっとも会社では、恋愛相談を受けてばかりいる『アネゴキャラ』な私なのだが…。 「まさかユリが処女とはだれも思わないわよねぇ…」 レイカが私を見ながら言う。 「ってゆーか、信じないよね、ユリが処女なんて」 アイルも、当初は信じていなかった。 「そんな、処女、処女言わないでよ…」 「ユリ、知識だけは人一倍だもんね。」 それは2人と出会ってから余計に知識がついてしまったからだった。 「この間会社でに相談されて困ったわ、彼と体の相性が悪いとか、浮気しちゃった、されちゃった、私には未知の世界なのに。」 「でも、処女なのにラブホに詳しいってどうなの?」 そう、私達は、ラブホテルに詳しい…、いや、『ラブホブログ』なるものをやっていて、アクセス数も多く、ファンも出来ている。 始めて1年半。もう何軒ものホテルへ行った。毎回、このメンバーで。 もちろん私はまだ男性とは行っていない。 行っていない、と言うより、行けていない の方が正しいのだが。
/219ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3780人が本棚に入れています
本棚に追加