プロローグ

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いくら酔い潰れても、制する者など誰も居ない。 気楽な一人暮しだが、淋しくないと言えば嘘になる。 利雄はテレビの上に飾ってある、写真立てを見た。 写真の中で妻と子供が寄り添い笑っている。 正月以来、半年以上帰っていない。 いつか本社に帰り咲き、また家族と共に暮らす日を夢見て、一心不乱に仕事に打ち込んで来た。
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