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二人はほぼ同じ位置いる。
上を狙う者なら蹴落とす事もあるだろう。
そう利雄は思っていたのだが・・・・・・。
最近芹沢の態度は、温厚な利雄にも目に余るものがあった。
“何を焦っているのか?”利雄は良くわかっていた。
部署内でのあの噂。
それを聞けば決して仕事で劣るわけではないが、手段を選ばない芹沢が相手だ。
利雄だってうかうかしては居られない。
「俺だってもうすぐ厄年、若くはない」
ビールの蓋を開け、勢い良く口に運んだ。
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