哀と愛

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愛しいと感じる 大切にしたいと思う 幸せであって欲しいと願う けれど そんな愛が 僕の醜さを暴き出した 愛しいと感じるほど 君を閉じ込めてしまいたいと心が叫ぶ 大切にしたいと思うほど いっそ壊してしまおうかと囁きかける 幸せであって欲しいと願うほど 僕に向けられない笑顔に憎悪する 愛を感じるたび 僕の心に居る もう一人の僕を感じる 愛が僕の闇を一層深くしていく それは なんて哀しいことだろう
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