闇に安らぎを感じた

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まだ幼かったあの頃 闇にただ恐ろしさを感じていた 全てを呑みこんでしまう闇に 自分さえも消えてしまうのでわないかと ただ ただ 恐怖していた そして今 私は闇に安らぎを感じている 醜さも 愚かさも 全てを受け入れてくれる闇を ただ ただ 優しいと感じる 闇はけして恐ろしくなどないと 全てを呑みこむのではなく 全てを包みこんでいるのだと感じるのわ 私が愚かで醜い人間だからだろうか それとも もうすでに 闇に溶けこんでしまったからだろうか
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