家出は幸せ!

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「おじさん…ありがと!!!!」   「いやいや。お兄さんは凄く心配していたようだよ…。実はねぇ…」   ちょっとおいで と手をひょいひょい動かすおじさんに着いていくと 【電話にでたときのお兄さん…泣いていたんだよ。琉斗君が大切でたまらなかったんだね。】   と耳の近くでこそっと言われた。 お兄ちゃんが泣いてた。 だって。 きっと僕が家に戻ってこないから慌ててたのかな?   おじさんは人差し指を口のまえに出して 【内緒だよ】 とささやいた。 .
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