最期

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『あった…かぁい……』 陽子はもう片方の手を私の右手に重ねた。 重なった瞬間 陽子は気付いたのだろう。 私の方を見ながら言った。 『あん…たは、私…みた…いに…、なっちゃ……ダメ……だよ……』 さっきまで 焦点が定まらず 天井の方を見ていた陽子の目が しっかりと私を見ていた。
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