238人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
私は愛澤麻美、18歳のキャバ嬢。
キャバ嬢と言ってもそれはたただのアルバイトであり、昼間は他の仕事もしている。
将来の夢はClub経営である。
身長は154㌢。
体重は47㌔。
外見は金髪に派手な服が好きないたって普通な18歳。
ざっと自己紹介はこんなかんじかな。
-小学三年生の秋-
いつも通り父さんと母さんと2つ上の姉と夕飯を食べていた頃のはなし。
母さんと父さんが
「明日は、お父さんとお母さんちょっと病院いってくるからお利口しとってな」
って言われた。
でも
次の日に予定の夕方になっても父さんと母さんは帰ってこのかった。
しばらくしてお母さんの兄が迎えにきた。
「父さんと母さんは名古屋の大きな病院にいったから今日から麻美とお姉ちゃんはおばあちゃんとおじさんと暮らそうな。」
あまりに突然で意味わからなかった…。
なんで病院いっちゃったのかなって、姉と夜な夜な考えていた。
何ヶ月経ってもお母さんは帰ってこなかった。
病名 卵巣癌
長い長い闘病生活を終え、アタシが小6の母の日に母さんは他界した。
それから実家に戻り姉と父とアタシの三人暮らしが始まったわけだ。
あ、その頃からワンコを飼い始めた。
母さんが生きてたころから飼っていた二匹に加え、母さんがわりにもう一匹飼い始めた。
中学校に入学すると同時にアタシは陸上部に入った。
三年間はあっという間で、本当に短く感じた。
-中学校卒業式-
みんなの母さんが見に来てる中、うちは父さんがいた。
でも母さんばっかの中に父さんが一人で来てくれて死ぬほど嬉しかった。
卒業式が終わってすぐ、アタシは父さんに手紙を渡した。
父さんは一言
「卒業おめでとう。よく頑張ったな」
とだけ言って帰っていった。
帰宅すると母さんの仏壇の前にアタシが書いた手紙が置いてあった。
-高校入学式-
特色化選抜で高校に合格したアタシは家から3時間かかる高校に入り、寮に入った。
高校ではたくさんの友達ができ、先輩と付き合ったり、工業生と付き合ったり、いろいろ楽しんだ。
そんな頃、久々に実家に帰ると父は単身赴任状態。
姉は自律神経失調症と、華やかな高校生活を送っていたアタシは家庭の悲惨な事実から高校を三ヶ月でやめた。
最初のコメントを投稿しよう!