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「Σちょ、仁💦」
焦ったような和也の声がしたかと思うと
ｵﾚの頬に暖かい感触がした
和也がｵﾚの涙をそっと拭ってくれていた
そして優しく頭をなでてくれたんだ
「仁、ごめんな？そんなに言いたくないことならｵﾚ聞かないから。ね？だから泣き止んで…」
和也の手と優しい声が心地いい
この思いを伝えたらもう隣にはいられなくなるかもしれない
でも、結果がどうなろうとｵﾚの気持ちを和也に知ってほしかった
「和也…泣いてごめん。あ..の..ｵﾚの話聞いてくれる？」
不安げに和也を見ると優しく微笑みうなずいてくれた
「あのさ実は…、俺自身も最近気付いたことなんだけどさ…」
「うん」
「ｵﾚ…
和也の事が好き。
友達としてじゃなくて好きなんだ」
恐る恐る和也を見ると
『信じられない』って顔をしていた
あぁ、やっぱりﾀﾞﾒか…
そう思ったらまた涙が溢れた
和也を困らせるだけだ
そう思っても涙は止まらなくて
止められなくて
でも、
その時和也の声が頭に響いた――
「ｵﾚも好きだよ」
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