記憶

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「もう、いい加減思い出せよなバカ仁。 ――…約束しただろ?」 そう言いながらオレの小指に自分の小指を絡める和也。 その瞬間、全てが繋がった 「あ...え?オレの...初恋の相...手?」 間抜けな声で和也を見つめながら言うと 和也はふんわりと笑い抱きついてきた ―ギュッ 「やっと思い出した。もう、忘れたりしたら許さないからな」 ちょっとすねたように言う和也が愛しくて オレも腕に力を入れ和也を抱き締めた 「ごめんな?もう絶対に忘れたりしない。 和也…愛してる」 「仁…、オレも愛してる///」 初恋の相手とめぐり会えて 今もまたお互いを想う これって最高じゃね? そう言うと和也は嬉しそうに笑うんだ この笑顔はオレだけのもの 和也の笑顔はオレが一生守り続ける この幸せはなにがあっても手放さない いや、もう手放せない… ―fin―
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