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ぶひぃぃぃん!!!
豚宇宙船の横腹にあるハッチが開いた。
『中に入ってくれたまえ。』
ツネオは少し疑問に思った。
「こんな小さな船に、全員は乗れないんじゃないか?」
トンバルはニヤっと笑った。
『我が船【トンバルガッツ・シューチャー号】の内部には、空間拡張システムが搭載されているのだ。人間なら50人は乗れるだろう。』
「へえ…。大した技術だな。」
ジローは驚嘆した。
その様子を見た豚王はご満悦だ。
『さあ、入って入って。』
トンバルに導かれ、3人は船内へと進んだ。
「ほおぉ…。」
「いやいや…。」
「すげぇ…。」
3人は目を見張った。
船内はトンバルの言うように、小規模な体育館ぐらいの容積を持っていた。
半分はオペレーティングシステムであり、半分はダイナーの様になっている。
オペレーターらしき3人(匹?)のピンク色の豚クルーが、こちらに気づき歩いてきた。
それを見たツネオ達は、3人共に同じ感想を持った。
《普通の豚だ。トンバルが一番気持ち悪い。》
クルーの一人が言った。
『お帰りなさいませ、トンバルガッツ様。』
『うむ。サツマクロ達の居場所は確認できたか?』
『それが…。もうしばらくお待ち下さい。奴等は、超能力の壁を作り、こちらに気づかれない細工をしている様子です。』
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