2 超能力

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ぶひぃぃぃん!!! 豚宇宙船の横腹にあるハッチが開いた。 『中に入ってくれたまえ。』 ツネオは少し疑問に思った。 「こんな小さな船に、全員は乗れないんじゃないか?」 トンバルはニヤっと笑った。 『我が船【トンバルガッツ・シューチャー号】の内部には、空間拡張システムが搭載されているのだ。人間なら50人は乗れるだろう。』 「へえ…。大した技術だな。」 ジローは驚嘆した。 その様子を見た豚王はご満悦だ。 『さあ、入って入って。』 トンバルに導かれ、3人は船内へと進んだ。 「ほおぉ…。」 「いやいや…。」 「すげぇ…。」 3人は目を見張った。 船内はトンバルの言うように、小規模な体育館ぐらいの容積を持っていた。 半分はオペレーティングシステムであり、半分はダイナーの様になっている。 オペレーターらしき3人(匹?)のピンク色の豚クルーが、こちらに気づき歩いてきた。 それを見たツネオ達は、3人共に同じ感想を持った。 《普通の豚だ。トンバルが一番気持ち悪い。》 クルーの一人が言った。 『お帰りなさいませ、トンバルガッツ様。』 『うむ。サツマクロ達の居場所は確認できたか?』 『それが…。もうしばらくお待ち下さい。奴等は、超能力の壁を作り、こちらに気づかれない細工をしている様子です。』
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