16人が本棚に入れています
本棚に追加
そこで、ユータ―が間に割って入った。
「話の途中で悪いんだけどさぁ。」
『何だ?』
トンバルは眉間にしわを作った。
「僕、お腹がすいた。山も登ったし、ぺこぺこだよ。」
『そうか…、おい何か用意してやりなさい。』
『かしこまりました。』
クルーの一人が、短い足で駆けて行った。
トンバル、ツネオ達3人、クルーの残った2人は、ダイナーに場所を移した。
トンバルが口を開いた。
『ここに戻ったのは他でもない、ツネオ・カネダーに超能力の訓練をしてもらう為だ。』
「訓練!?」
ツネオは面倒な気配を感じた。
『その通り。私とシンクロして超能力を完全に使いこなさなければ、奴等に勝つことは難しい。』
そう言ってトンバルは、ダイナーの奥にある扉を指差した。
『あの奥に、トレーニングルームがある。食事を済ませた後に、そこで特訓だ。』
「は…はぁ…。」
ツネオはげんなりした。
それを聞いていたジローがユータ―に言った。
「その間、私と君も訓練がてら柔道をやろう。」
「いいねぇ!格闘技やってみたかったんだ。」
ユータ―は生き生きして言った。
そんな話をしていると、キッチンの方から白い制服を着たクルー達が、次々と料理を運んできた。
最初のコメントを投稿しよう!