2 超能力

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そこで、ユータ―が間に割って入った。 「話の途中で悪いんだけどさぁ。」 『何だ?』 トンバルは眉間にしわを作った。 「僕、お腹がすいた。山も登ったし、ぺこぺこだよ。」 『そうか…、おい何か用意してやりなさい。』 『かしこまりました。』 クルーの一人が、短い足で駆けて行った。 トンバル、ツネオ達3人、クルーの残った2人は、ダイナーに場所を移した。 トンバルが口を開いた。 『ここに戻ったのは他でもない、ツネオ・カネダーに超能力の訓練をしてもらう為だ。』 「訓練!?」 ツネオは面倒な気配を感じた。 『その通り。私とシンクロして超能力を完全に使いこなさなければ、奴等に勝つことは難しい。』 そう言ってトンバルは、ダイナーの奥にある扉を指差した。 『あの奥に、トレーニングルームがある。食事を済ませた後に、そこで特訓だ。』 「は…はぁ…。」 ツネオはげんなりした。 それを聞いていたジローがユータ―に言った。 「その間、私と君も訓練がてら柔道をやろう。」 「いいねぇ!格闘技やってみたかったんだ。」 ユータ―は生き生きして言った。 そんな話をしていると、キッチンの方から白い制服を着たクルー達が、次々と料理を運んできた。
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