1 旅立ち

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するとそこへ、彼の上司の上田 次郎部長が歩いてきた。 「上田部長、どうしたんですか?こんな朝早くに…。」 上田も、まさかこんな早い時間に公園で、部下に会うとは思っていなかったので驚いた。 「か…金田君こそ…。どうしたのかね?」 「いえ…あの…。家に居づらいもので…。」 それを聞くと、上田は少し微笑んだ。 「なんだ。私と一緒じゃないか。家では邪魔者扱いだからなぁ。」 「え!?部長もですか?…お互い辛いですね。」 更に上田は嬉しそうに言った。 「君と私は、同年代だからプライベートでは次郎と呼んでくれよ。」 「うん。わかったよ次郎。」 次郎が仲間になった。 「常雄、そろそろ行こうか。」 常雄と次郎は、駅に向かって歩き始めた。 そこへ、一人の老婆が石につまづき転びそうになっている姿が目に映った。 「危ない!!!」 常雄は全速力で駆けつけて、老婆の体を支えた。 「すみませんねぇ、助かりました。」 「気をつけて下さいね。」 常雄のレベルが1上がった。 体力が65になり、すばやさが2上がった。 「やるねぇ。なかなかいい奴だな、君は。」 次郎が常雄を褒めた。 二人の信頼度が70%になった。 再び歩き始めて常雄と次郎は駅に辿り着いた。image=54707762.jpg
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