1 旅立ち

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何やら駅の構内は騒がしかった。 二人が中を覗くと、駅員と高校生がもみ合っているのが見えた。 「どうしたんだい?」 次郎が二人の間に入り、尋ねた。 すると、高校生は急に次郎に殴りかかった。 「せい!!!!」 次郎はその腕を掴み、背負い投げをかけた。 どす!!!! 「うぅ!!!!」 高校生は、気を失った。 次郎のレベルが1上がった。 体力が67になり、力が3上がった。 背負い投げを習得した。 「!!!!!!」 見ると、高校生の体から青い光の玉が浮き上がった。 そして次の瞬間、それは常雄の体に飛んできて、彼の体に吸い込まれるように入った。 「何だ今のは!?」 常雄が驚いていると、倒れていた高校生が起きあがった。 「大丈夫か?私は学生の頃、柔道をやっていたからねぇ。ちょっとやりすぎたかな?」 そう言って次郎は手を差しのべた。 高校生は茫然とした表情で、その手を掴み立ち上がった。 「…何がどうなっているのか…。僕の意識と関係なく体が動いて…。」 「どういう事だ?」 すると、常雄の少し薄くなった頭が青く光りだし、そこから低い声が聞こえてきた。 『教えてやろう。ただ、ここは人目につくから、場所を変えよう。』 高校生と常雄達は驚いたが、ひとまず先ほどいた『飛鳥公園』へ引き返す事にした。image=54708031.jpg
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