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『話を続けても良いか?』
「ああ、良いよ。」
次郎が答えた。
『地球の時間軸で言うと半月前、我が星ポクビッツで反乱を企てる者が現れた…。私達は体こそ小さいが、強い超能力を持っている。ゆえに、超能力戦争が起こった…。そして我々はどうにか勝利したのだが、その反乱者【サツマクロ】を取り逃がしてしまったのだ。』
常雄はベンチの上で居眠りし始めた。
『………。』
次郎が起きているので、トンバルは続けた。
『サツマクロは、この地球に逃げて来ている。…超能力でわかる。そして、先ほどの私と同じ様に、誰かの中に潜んでいるのだ…。何故なら、違う惑星では力を出しきれないからだ。…ヤツを共に探してほしい。』
次郎は、疑問を感じた。
「なぜ、私達なんだ?もっと若くて強い人間は、いっぱいいるぞ。」
『それは…。おまえの技も見事だったが、そこのベンチで寝ている男の様に、頭部がむき出しになっている必要があるからだ…。おまえ達も見ただろう、光を。私達は、そこから超能力を出せるのだ。』
「なるほど…。」
学生の雄太が半笑いで納得した。
『どうだ?やってくれるか?』
「まあ、仕事もそこまで忙しくないから、付き合ってもいいぞ。一大事みたいだしな。」
雄太が手を挙げた。
「僕も行きたい。面白そうじゃん。」
『なめてるな?』
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