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ツネオ一行は、トンバルが隠したという宇宙船に向かい、駅の裏にある山を登っていた。
1時間ぐらいは歩いただろうか。
「まだ着かないのか?」
汗だくになったツネオが尋ねた。
彼の頭がぼんやり青く光った。
『もうすぐだ。それに、これも修行の一環だと思えば良い。体力が付くぞ。』
ジローがツネオの横に並び、頭に向かって言った。
「アンタは歩かなくて良いのか?ますます太るぞ、豚みたいに。」
後ろからユータ―も言った。
「そうだよ、ただでさえ豚なのに。ずるいよ。」
『ピギィィィィ!!!!地球の豚は我々の先祖みたいなものだが、おまえらだって猿と呼ばれたくないだろう!?』
ジローは可哀想になった。
「ああ…すまんな。意外とナイーブなんだな。」
『私は王だから歩かん。』
王はすねた。
そうしてさらに10分ぐらい歩くと、山の頂上付近に隠された宇宙船へと到着した。
その船は銀色のボディで、1.5メートルぐらいの小型な物だった。
高さは1メートルぐらいだ。
その形状は、【ぶたの丸焼き型】とでも言おうか。
大きな豚が足を前後に伸ばし、うつ伏せに寝ている様な…。
「明らかにアレだな…。」
ユータ―がつぶやいた。
3人は、少しお腹がすいてきた。
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