第1章「雨」

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ふと気付くと ベットに寝ている。薬品の臭いがする。見回すと、ここは病院みたいだ。病室は薄暗く今が夜だということが分かる 。 頭には包帯をしているような感じ。 さっき見た血の事を思いだした。 あれ?手を握られている感覚がする。 見ると誰かが私の手を握った状態で寝ていた。 びっくりして手を離す。 それに気付いたのか、その人が目を覚ました。 「ん~あぁ…寝ちゃってた。愛…気付いたの?」 誰?この人… 声を出す事すらなく、その人を見た…男の人だ… 「愛?どうしたぁ?」 不思議そうな顔をして私に近付いてきた 「こないで…」 誰だか分からない、この人に恐怖を感じた。
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