第1章「雨」

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「そんな言い方ないやろ~俺は愛が救急車で運ばれたっ聞いて。心配して付き添ってたんやで…」 「あなた誰なの?」 口から出た、とっさの言葉。これは事実だ。彼が誰なのか分からない。彼は私が分かるのかもしれないけど、私は…自分の事すら分からない。 そんな私の不安をさえぎるかのようにいきなり彼は笑いだした。
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