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「で?ここに何で来たんですか?」
「俺は海がスゥキィだカラァー!!」
「キャァァ!神谷リーダー流石~」
「皆疲れてんだろうから所長にお願いしちゃった!」
メンバー10人で神谷が筆頭になり海に来た。
シフォンは昭も居ないのでついて行く事にした。
これが海か…。
暑い日差しに輝く水面。
青く深い色。
ここで1泊キャンプをする。
「バーベキューするぞ~」
神谷がさっさとビールを出した。
皆で泳いだり食べたり飲んだりだ。
「シフォン君は泳がないの?」
研究所のチームの一人早坂がキラリと光る頭をタオルで拭いながら笑って訊ねた。
「じゃあ…少しだけ…」
海は少し温い。
たまに塩水が口に入ってシフォンは顔をしかめた。
でも楽しい。
「あれぇ?彼処何か群れてるよ…なんだろう」
早坂は指を差し出した。
その先にぞろぞろと若者がやって来た。
「ウワァオ!水着がピチピチムチムチがいっぱ~い☆」
相当酔っている神谷は女の子達に手を振っている。
美園が負けんばかりに男子達にナイスなバディを見せつけていた。
こちらも相当酔っている。
一人の女の子がシフォンの元にやって来た。
「やっぱりシフォンさんだ。こんにちは~」
「咲ちゃん?こんにちは。どうして此処に?」
「臨海学校、この近くなんです」
なるほどね…つまり昭も何処に居る訳か。
「キャァァ!マジでカッコイイ!」
シフォンは女の子達に囲まれてしまった。
「咲ちゃんの知り合い?」
ビキニ姿の女子達が咲に訊ねた。
「え?シフォンさんは昭ちゃんのラブラブ彼氏さんだよ?ね?シフォンさん」
「こんにちは。昭ちゃんがお世話になってます」
そうニッコリ笑ったら女子達が皆キャアキャア騒ぎ出した。
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