ワンダーランドのお城

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残されたチェシャ猫は広間の燦々たる有様を見てつぶやいた。 「もしかして片づけるのはワタシの仕事か?」 がチェシャ猫の言葉に答えられるものはいない。 チェシャ猫と三月ウサギに物言わぬ骸にされていたのだから。 チェシャ猫は部屋のすみに置かれていた箒を取った。 「あとで借り2つだな、三月ウサギ」 小さくつぶやくとチェシャ猫は鼻歌を歌いながら掃除をはじめたのであった。
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