私の闇について

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もちろん大人なんていない。 私のアパートとその周り一帯。 隠れんぼなんかしょっちゅうだったので、いつものように隠れていた。 後ろから、鬼ではない親戚のお兄ちゃんが近ついてきた…「部屋に隠れよう」手を引かれて、家に入ると、何故か押し入れを開けて、毛布を出した。 それを見つめてると、「早く入って!」毛布をかぶり、隠れようと引っ張られた。 後ろから抱きつく感じで頭から毛布をかぶる私とお兄ちゃん。 なんだか、耳の側で息を荒くしている…なんだろうと思っていると、お尻に何かが当たる。今度は首を舐められた。 びっくりしてると、「気持ちよくなるから…」そう言って、あちこちまさぐってきたのだ。 (怖い!!いつものお兄ちゃんじゃない!?) 私は押さえつけられていた。その時、みんなの声がした。私は口を塞がれてしまった「しー…黙ってれば、痛くしないから…静かにしてればバレないから…」 恐怖心でいっぱいだった。 いつも笑顔で優しい親戚のお兄ちゃん…私は四年生。 できるかぎりの力で暴れた。でも、「助けて!」と声を出す事ができなかった。
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