現実終止

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―全ての人間が悪いって事は無いと思う いや、思いたい まだ、もう少しだけ我慢しよう― 私はそう自分に言い聞かせた。 そして、学校への道程を重い足取りで歩いた。 学校で私は所謂【いじめ】というものを受けている。 理由なんて無い。 ただのお遊びっていう程度の感覚でやっているんだろう。 それでも先生達は何も対処しない。 「対処している。」 「こっちだってお前の為に頑張っているんだ。」 そんなの口だけの話。 学校に行けば、いつものように罵声を浴びせられ、物を投げられ、周りに分からない程度に暴行を受ける。 そんなのが日常化しているのに親は学校に行けと言う。 理由は、ちゃんとした高校に行かせる為。 私の親は二人ともエリート社員だ。 だからこそ、子供が馬鹿では困るのだろう。 私は一人っ子の為、追い討ちをかけるように五月蝿く言う。 その為、仕方なく学校に来ているが… 正直限界だ。 ―復讐してやる― 私はそう心に誓って学校の中へと入っていった。
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