4人が本棚に入れています
本棚に追加
全て消えてしまえば良い。
消えて無くなってしまえば良い。
―最高の悪夢はすぐそこ―
さぁ、悪夢の始まりを人の形をした生き物達に、教えてあげましょ?
そう思うとすぐ行動に移そうと思ったが、それは止められてしまった。
「岡橋さん?ちょ~っといいかなぁ?」
1人の女子が、ケラケラと笑いながら言った。
「いいよ。」
そう言うと、「ついて来て」と言って、私を誰もいない屋上に連れてきた。
「私ねぇ~岡橋さんの事~大嫌いなんだぁ!」
「それは良かった。私もアナタみたいなぶりっこは大嫌いだから。」
私はニコッと笑いながら言った。
すると、後から来た男子達が「ふざけんなよ!」そう言って、数人の女子と男子で私を囲んでリンチをし始めた。
いつもの事なので黙ってその暴行を受けていた。
まぁ、この暴行も今日が最後になるんだけどね。
私は心の中で笑った。
楽しみだわ。
アナタ達が悪夢に苦しんで、嘆いているのを早く見たいわ。
しばらく暴行が続くとチャイムが鳴った。
すると暴行は止まり、何人かが私に言葉をかけた。
「今はここまでだけどぉ、また後でね~」
「昼休みに、また遊んでやるよ。」
「じゃあまたね~零ちゃん!」
「零ちゃんとか下の名前で呼んだら腐るぞ!」
「分かってるって!」
そうやって言いたい事を言い終わると、私を1人置いて、自分達は教室に戻って行った。
最初のコメントを投稿しよう!