現実終止

6/8
前へ
/9ページ
次へ
もう、許さないよ? 私はアナタ達に散々な目にあわされた。 親も私を人形のようにしか扱わない。 先生達も見てみぬふり。 こんな世界は終わらせましょう? 私が終わらせてあげる。 私はニヤリと笑った。 私は屋上の手すりを跨いで越えた。 ここの校舎は3階まであるから、屋上は4階になる。 下を見ると意外と高い。 木よりも高いから余計に高く見える。 だけど怖くはない。 それよりも楽しみなんだ。 だって私がここから落ちたら、悪夢が始まる合図なんだもん。 私は心から楽しんでいる。 ―ミンナ クルシンデ キョウフシテ シンデイケバイイー 「さぁ、始めましょう?悪夢をー」 そう言うと私は手すりから手をを離して下に落ちていった。 落ちていく瞬間は、風が顔に当たって少し心地良い気がした。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加