4人が本棚に入れています
本棚に追加
◇◇◇
ドンッという何かが落ちる音がした。
私達は驚いて窓の外を見た。
そこには、さっきまで私達がいじめていた岡橋さんがいた。
いや、岡橋さんだったものがあった。
沢山の女子の悲鳴と男子の驚きの声が教室に飛び交った。
ただの遊びから始まったいじめだった。
ただ、退屈な日々に飽きたから。
1人でいる時は無表情で、誰も近づけないみたいな顔をしてて、でもそんな岡橋さんにも友達と呼べる奴等がいて。
その友達といる時の顔は笑顔で、その態度の変化が少し気に触った。
だから、遊び半分でいじめてやった。
いじめ始めると、岡橋さんと一緒にいた友達は岡橋さんから離れていった。
すっごく楽しかった。
自分がされたら嫌だけど、岡橋さんは他人だし関係無い。
でも、そんな考えの所為で、岡橋さんは死んでしまった。
私は人を1人死に追いやった。
今まで感じなかった罪悪感が身体中を駆け巡った。
「京香、大丈夫?」
「うん、大丈夫!」
親友の桜が心配して声をかけてくれた。
皆、顔が真っ青で、もちろん桜も真っ青だった。
それでも桜は、私に声をかけてくれた。
ある意味、安心した。
最初のコメントを投稿しよう!