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小さな掌
今日は晴れたね
いつもの道を歩く
少年少女
砂利道とアスファルト
太陽のいぢわるな視線
少年はその視線を
睨んだ
少女はその視線を
じっと耐えた
嗚呼･････
汚れた足の裏
気にしてたら辿り着けない
力を振り絞って
走るより
ゆっくり確実に
歩いたほうが
倒れないだろ
少女は
急ぐ少年の手をとり
少年は
少女が大人にみえた
もうすぐだ
ほら着いた
これで
明日も生きられる
この水で
明日も生きられる
さあかえろう
ママが待ってる
今日は晴れたね
暑さに耐えた裸足の
少年少女
砂利道とアスファルト
太陽のいぢわるな視線
少年はその太陽に
感謝した
少女はその太陽を
恨みはしない
嗚呼･････
汚れた掌
小さな2つのそれを繋いだ
夕日に向かって
一礼した
ゆっくり丁寧に
頭をさげた
そして願ｯた
少女は
少年のあとを歩く
少年は
前だけを見て歩く
もうすぐだ
ほら着いた
これで
明日も生きられる
一つの家族
明日も生きられる
また明日
いつもの道を････
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