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少年と仲が良かった三人の友達は、この真っ白なスーツにスキンヘッド、そしてそのスキンヘッドなる左耳の上部分に、派手に彫られた芸術的なSの文字。
それら三つを合わせ持つ、迫り来る目の前の集団に三人ともやられてしまった。
残されたのは今はもう、自分一人。
そのスキンヘッドの集団は少年へ向け、何も答えない。
ただ少年の周囲を逃げれないよう360°取り囲むだけ。
少年の足が震え、次第に強がっていた叫び声にも、震えが混じり出した。
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