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あくまでも強がるサラリーマン風の男は、震えながら集団に向け、更に吠える。
「お前らには関係ないだろ?」
すると路地裏に集まった集団の真ん中から、同じように白いスーツを着た、真戦組のリーダーであり、190センチ近くある背の高い痩せた男が、サラリーマン風の男へ向かい、その集団を掻き分けゆっくり近づいて来る。
挑戦的な細い眉毛。
飢えた獣のような眼つきで、大きな瞳をぎらつかせ近づいて来るその姿に、サラリーマン風の男も含め、女子高生はその場に一瞬固まってしまった。
月明かりの下……
一歩一歩ゆっくり近づいて来る男の姿を見て、震えが次第に大きくなる。
眼鏡の割れたサラリーマン風の男と女子高生。
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