一章

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「お前な…他に男がいるんならそう言えや!」 靖彦の声である。恐る恐るドアを開けると靖彦が香奈恵に向かって怒鳴っていた。 「用事って他の男だったんだろ?ならそう言えや!」 「違うって言ってるじゃん!アイのところに行ってたんだって!」 「嘘付け!俺の友達が見てんだよ!この大学でお前をな!誰に会ってたんだ?正直に言えや!」 「だから私はアイの部屋にいたって言ってるじゃん!」 怒鳴りあう二人。 「どうしたんだ?」 徹が浩一達に聞くが、 「わかんねぇよ。俺たちも今来たばっかなんだから」 と言う。徹は仕方なさそうな顔をして、 「ちょい待ち!」 二人の言い争いに徹が割ってはいる。
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