一章

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城南工科大学。 広大な土地にそびえ立つこの大学は、日本一とも言われる設備を誇り、様々な企業と結びつきがある。 機械制御工学科、遺伝工学科、物質化学工学科、情報電子工学科の四つにわかれており、広いキャンパス内は各学科ごと東西南北の館に分かれている。 七人がいる遺伝子工学科は、大学の一番奥の北館にあった。 さらに原田教授の研究室は北館の中でもさらに奥である。 九月十日 大学の講義も終わり、七人全員が研究室に集まったときの事だった。 七人に嬉しい知らせが届く。いつも実験やデータの整理などで大学から開放されるのは午後九時を回る事が多い。しかしこの日は早く帰れる事になった。そんな時はいつも飲みに行くのが定番になってた七人。気が付くと自然とその話になっていた。
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