一章

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「なっ…なんんだよ!俺はシゲと違って作れないんじゃなくて作らないだけだって!」 「お前な!女紹介しろとか合コン開けとか言ってたのは誰だよ!」 森野茂樹(21)…とても社交的な性格で誰とでも仲良くなれる特技を持つ。しかし八方美人の気があり、さらに少々一人相撲を取ってしまう点が玉に瑕である。涌井浩一とはいいコンビで、趣味はサバイバルゲーム。 「うるせぇな!お前がろくな女紹介しないからだよ!」 「ったく。これほど醜いケンカはねぇな…行こうぜカナ」 香奈恵を呼ぶ靖彦。 佐藤靖彦(23)…バスケで鍛えた抜群の運動神経の持ち主。少々荒っぽい性格で思い込みが激しいが、根は優しい。大西香奈恵とは恋人同士であり、今年で交際二年目を迎える。 「うん!」 大西香奈恵(21)…陽気な性格で気が強いが幽霊などは苦手。お節介焼きな面もあるが、八人の姉御的存在である。佐藤靖彦とは二年前に自分から告白し付き合い始めた。 「俺らも帰るか、恵子」 安西徹(22)…真面目で強い責任感の持ち主。花岡恵子と恋人同士であり、この研究室の室長として皆をまとめる。 「そうね」 花岡恵子(21)…ミスキャンパスにも選ばれたことのある美貌の持ち主。だからといって高飛車になるわけでもなく、おとなしめで優しい心の持ち主。少々心配性な面を持ち、暴力に異常な恐怖を憶えてしまう。 「おいっ!七時に居酒屋だぞ!忘れんなよ!」 「わかってるって」 靖彦が研究室のドアノブを掴もうとした瞬間、先にドアが開き原田教授が入ってきた。 「おうお前ら。よかったまだ残っていて」 七人は嫌な予感がした。
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