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その数時間前。
俺は暇を持て余していた。
この世界の法律上、命を奪う事は深く禁じられていた。
だが、その時、唱えるのを禁じられている、死の魔法を教わったばかりで試して見たかったのだ。
それは美しい歌声に乗せて、死の呪を刻む物で、試すのは、小さな小動物に試した。
怖かったが、気持ち良さそう眠る様に死ぬ顔を見ると、別の物はどう息絶えるかが気になっていた。
勿論固く禁じられた。
城をこっそり抜け出し、誰も居ない地域でする事にした。
海の上、上にも地域はない場所で。
海には数々の凶暴な生き物が居た。
自分の回りに壁を作り、水中へと潜った。
上から見る海は綺麗に見えるが、海中は大きく凶暴な怪物がうようよとして居る。
そこで思いっきり歌った。
範囲は五キロ以内、人の姿は無かった。
怪物共は次々に息絶えた、まるで日向ぼっこをする為に次々と上に上がった。
もう歌は終盤へと向かっていく時に、ちらり人の姿が見えた、苦しそうにする子供の姿が。
壁も作れず、助けを求め手を俺に伸ばして居たが、歌は止める前に静かに息絶えた‥。
衝撃過ぎて、そこから全く動け無かった。
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