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私は意識を取り戻した。
どの位時間がたったのだろう。
何時の間にか服を着ていた。
髪の毛が乾いていた。
横にはケンがバタバタと電話していた。
「だぁからぁ!カミサンが倒れたんですよ!
仕事出てらんないですよ!
これから病院行きますから。
また電話します!」
私は起き上がろうと上体をお越し、手を着いた。
体が支えられず顔面から墜落。
鈍い音が響いた『ゴトッ・・・』
ケン「あぁっもう!
気が付いたなら声掛けてよ!
ほらっシッカリしろ!」
ケンは私を壁に寄り掛からせ座らせた。
私はまた世界が回り始めたため座る体制すら保てず床に寝転んでしまった。
ケン「何やってんだよ。
一体何が有ったのさ。」
ケンが体を起こそうとしたので私は手をかざし止めさせた。
手をかざしただけでバットで殴られた衝撃に襲われる。
「起きて・・・
シャワーびたら・・・
体が言うこと聞かない。
・・・世界が回る・・・
助けて・・・。」
喋る自分の声の振動で世界が回る。
もう視点が定まらない。
おろおろするしかない旦那は何故か私のバッグから妊娠検査薬を出して来た。
ケン「とりあえずこれやって!」
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