1、相方

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やっと秋を感じはじめた10月。 いつも通り教室のドアを開ける。 「笑馬(しょうま)、おはよー。」 北野亮(きたのりょう)がおれに言う。 「おはよー。」 俺もそのまま言い返す。 朝のHR(ホームルーム) 担任の女教師桜井が挨拶をする。 桜井は学校一可愛い教師と評判だ。 歳も若く24歳。 正直俺はタイプ。 いつものように亮が桜井をからかう。 「先生、今日もケツが大きいですね!」 俺は前の席にいる亮の肩を叩いた。 「だから、毎日何をいうとんねん!」 教室中が笑いに包まれる。桜井も少し笑顔になる。 これが2年B組のいつもの朝だ。
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